こんにちは!テツです。
仕事や勉強をしていて「あれ?これはどうしたら良いんだろう?」と課題にぶつかる経験があると思います。
この時に課題の内容に引っ張られて、目的からずれた全く的はずれな行動を起こしてしまわないようにすることが重要です。
今回は「2つの思考法」から
課題解決する力を鍛えたい
「あっ!こうすればよかったんだ!」がもっと早く思いつけるようになりたい
目的から脱線して必要以上に時間をかけてしまわないようにしたい
という悩みにアプローチしたいと思います。
【課題】24時間以内に次の島まで来てください(クラーケンあり)
次の島まで24時間以内に辿り着けたら”100万円”が手に入るとします。
何回挑戦してもOK
次の島までは海を渡る必要がある
主な航路は3つあるが、それぞれクラーケンが生息している
というルールだったとします。
Aさん・・・「クラーケンを1撃で仕留める槍術が必要だ」
Aさんは隣の島へ行くために船を出しました。クラーケンが最も小さく弱そうな
①の航路を選択しましたが、襲われてしまい引き返すことになりました。
Aさんは、「やりを投げるパワーと技術が足りない」ことが原因だと考え、
鍛えるためにジムへ通い始めました。
するとそこには、Aさんと同じ考えでジムに通う方々が大勢いました。
Bさん・・・「クラーケン討伐隊を率いるリーダーシップが必要だ」
BさんもAさん同様の航路で船を出しましたがクラーケンに阻まれて失敗しました。
しかし「1人でクラーケンに立ち向かわなくてもいい」と気付き、
協力者を募って討伐隊を結成し再び船を出しましたが、協力者はみんな好き勝手に
動いてしまい、結局倒せずに2回めの挑戦も失敗しました。
Bさんは「討伐隊をまとめ上げるリーダーシップが自分に欠けているからだ」と考え、
リーダーシップ研修に数十万円を払って受講しにいきました。
するとそこには、Bさんと同じように討伐隊をまとめ上げたい多くの受講生がいました。
Cさん・・・実際に渡った人が何をしたか教わる
Cさんはこの課題の最終目標は「24時間以内に次の島に辿り着くことであり、
クラーケンを倒すことではない」という点を確認しました。そこで、
実際に次の島まで辿り着くことが出来た人に話を聞くことができました。
その方にどうやって次の島まで行ったのかを聞くと
ヘリコプターに乗っていった。10分かかって、料金は3万円だった
と返答がありました。
Cさんは早速日雇いバイトを数日行い3万円を稼ぎました。
そして、3万円を払ってヘリコプターに乗せてもらい、見事にゴールしました。
その後、「ゴールした人が現れ、見事100万円を手にしました」とだけ報じられ、
しかし誰がどうやってかは報じられませんでした。
報道を見たAさんは「きっと素晴らしい槍術をもった方だったのだろう」と想像し、
Bさんは「きっと討伐隊をまとめ上げる優れたリーダーシップの持ち主だったのだろう」と想像しました。
しかし実際にはCさんは航海術もリーダーシップもなく、日雇いバイトを数日行っただけの人です。
明暗が分かれた「2つの思考法」
原因を排除しようとする思考法(AさんBさん)
AさんとBさんは、クラーケンによって1回目の挑戦が失敗に終わってしまったため、
「クラーケンを倒す方法」が取り組むべき課題だと思い、
それぞれの方法で課題解決に向けた行動をとりました。
しかし振り返ってみると、クラーケンは原因でもなんでもありません。
そしてAさんの槍術もBさんのリーダーシップも、原因でもなんでもありません。
クラーケンの存在によってミスリードされ、迷子になってしまっていました。
ではCさんはどうだったのでしょうか?
最終ゴールから逆算する思考法(Cさん)
Cさんの脳内では
「つまりは何がどうなればいいんだっけ?」と最終ゴールを特定する
その達成方法を「成功例」と「課題点」の観点から探すと何だろう?
実現させるために最も楽で簡単な方法はどっちだ?
という思考が回っていました。
まず成功例で行くと
ヘリコプターに乗っていった。10分かかって、料金は3万円だった
という素晴らしすぎる内容が出てきました。
続いて課題点について。これは「クラーケンを倒す必要はない」ことと、
「避けていっても良い」ということが挙げられます。
AさんとBさんが選んだ①の航路のクラーケンは確かに一番小さく弱そうだったのですが、
実は③の航路にいるクラーケンは寝ていることが多くて動きも遅い事がわかりました。
以上の2案より、最終的により安全で楽で簡単な方法として「ヘリコプター」を
Cさんは選んだということですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の要点を改めてまとめると
「つまりは何がどうなればいいんだっけ?」と最終ゴールを特定する
その達成方法を「成功例」と「課題点」の観点から探すと何だろう?
実現させるために最も楽で簡単な方法はどっちだ?
課題解決の場面になった時、つまづかせた小石に目を向けるのではなく、
自分が今向かっている先がどんなゴールなのかを思い出してみてください。